大会長挨拶
大会長 虎石 真弥
帝京大学 スポーツ医科学センター 講師
この度、「日本スポーツ栄養学会第12回大会」を、2026年8月29日(土)・30日(日)の2日間、東京都八王子市の帝京大学八王子キャンパスにて開催させていただくこととなりました。まずは本学で開催の機会を与えてくださいました本学会の皆様に、深く感謝申し上げます。
特定非営利活動法人日本スポーツ栄養学会は、一般市民に向けたスポーツ栄養学に関する情報提供に加え、研究促進や情報交換、人材育成を通じて、スポーツ栄養学の進歩と普及、選手の競技力向上、国民の健康増進やスポーツの発展に寄与することを目的としています。会員には栄養士・管理栄養士だけでなく、理学療法士やトレーナーなど、スポーツ科学や運動生理学、臨床現場に関わる多職種が含まれています。また大学院生など若い世代の参加も多く、現在会員数は2,000名を超え、学術大会は毎回熱気あふれる討議の場となっています。
第12回大会のテーマは、「自分流で拓くスポーツ栄養の未来」といたしました。スポーツ栄養の対象やフィールドは年々広がり、競技スポーツのパフォーマンス向上から、青少年の発育発達、働き盛り世代や高齢者の健康づくりまで、多岐にわたっています。その多様性の中で、私たちはエビデンスに裏づけられた知識を土台としつつ、それぞれの現場に即した「自分流」の工夫や発想を持ち寄り、互いに学び合い、未来を切り拓いていくことが求められています。
本大会では、最新研究を共有するシンポジウムに加え、アスリートサポートや学校・地域・臨床で培われた実践知の報告、多職種連携の取り組みなど、多角的にスポーツ栄養を考える場を準備しております。さらに、若手研究者や実践者が積極的に挑戦し、経験豊かな先生方と交流できる機会も設けたいと考えています。
帝京大学八王子キャンパスは、緑豊かな環境と充実した教育研究施設を有し、学術的な議論と交流を深めるにふさわしい場です。全国から集う皆様とともに多様な視点を持ち寄り、新たな知の融合と発展が生まれることを願っております。
皆様にとりまして本大会が有意義で実り多い時間となりますよう、関係者一同で鋭意取り組んでまいります。多くの方々のご参加とご発表を心よりお待ち申し上げます。
